スマイリー・マミー・プログラムは産後うつの克服と妊娠・出産・育児にともなうこころの健康向上を目指す計画です。
私たちは、お子さんを授かったお母さんがご自身の気持ちや生活習慣、生活の中で生じるさまざまなストレスをご自身で観察（セルフモニタリングといいます）することで、より良いマタニティライフをお過ごしいただけると考えています。

そこで本プログラムに登録いただいたお母さんには、妊娠中から産後にかけてご自身の生活習慣（行動パターン）や気持ちをセルフモニタリングしていただいたり、腕時計型の活動量計で歩数、睡眠パターンを計測しスマートフォンアプリに入力をしていただきます。また、妊娠中の一定期間（最初の1週間）に心拍計による自律神経測定に基づく客観的なストレス反応の計測、採血（1回）により血液中のストレスマーカーの探索を行い、これらの情報を統合・分析することで、産後うつを引き起こす要因の特定と予防法・治療法の開発を行います。
また、ご参加中は必要に応じて専門のスタッフがこころの状態をサポートさせていただきます。

このプログラムを通して得られる情報・試料は個人が特定できないように処理しバイオバンクで保管し、定期的に集積・解析を行います。情報は定期的に、東北メディカル・メガバンク計画のデータベース全体と統合されます。これらの試料・情報は、お母さんの個々の体質や環境に合わせた周産期のこころの不調への対処法等のサポート技術の開発に役立たせていただきます。また情報・試料は厳正な審査の上で、東北大学または外部機関が将来新たに計画する研究に役立てられることがあります。

スマイリー・マミー・プログラムは、東北メディカル・メガバンク計画の一環として、東北大学東北メディカル・メガバンク機構（ToMMo）メンタルヘルスケア推進室が実施しています。